マテハンの安全対策


作業者の注意力に大きく依存してきた『安全』ですが、人間はいつか間違えます。また機械も故障します。事故を防止するには、フェイルセーフ設計(故障しても人間に危険を及ぼさない設計)と合わせて、人と機械(マテハン機械)が接することが無いような対策が必要です。機械の作動空間を『危険源』と特定し、人の作業空間との境界を明確にし、安全柵、頭上安全ネットなどで、防護方策を取ります。

誤動作、操作ミスに対応する制御設計には、あらゆるリスクを想定して、二重・三重の安全対策(インターロック回路、センサー部品など)など、故障発生時の事故防止に万全を傾けます。

安全対策

『リフトコンベアが上がった隙に、落ちたリネン品を拾おうとして柵内に飛び込んでしまい、リフトコンベアに挟まってしまう』など、思わぬ事故に巻き込まれることがあります。

リフトコンベアの安全方策は、『危険源』を安全柵で隔離し、出入り扉を厳密に制限します。
扉のロックおよび解放は、電磁スイッチとセフティリレーユニットを組み合わせて制御します。

非常停止ボタンを押すと、リフトコンベアは、その位置に停止します。その後は手動操作で対処します。
安全柵内に入る場合は、リフトコンベアを(株)の定位置まで手動で移動しないと扉は開きません。
扉を開けると、リフトコンベアおよび関連する機械の動力電源を遮断します。
復帰は非常停止を解除し、扉を閉鎖してから動力電源ボタンをONします。
高度な制御技術と『カテゴリー4』に合致する制御機器を使用します。

非常停止と保護柵内への立ち入り

    1. 非常停止ボタンを押す

リフトコンベアは、その場で停止します。その後は手動で対処します。

    1. 停止位置へ移動

リフトコンベアを下部停止位置へ移動します。

    1. 安全柵内に入る

リフトコンベアを定位置へ移動すると、扉の電磁ロックが解除されます。
扉を開くとその時点で動力電源が遮断し、柵内への立ち入りが可能になります。

    1. 復帰操作

安全柵を出て扉を閉めます。
非常停止を解除します。
動力電源復帰ボタンをONにします。

停止位置で非常ボタンを押すと、扉の電磁ロックが解除され、扉を開くことが出来ます。

◇ 非常停止用回路(厚労省 職場の安全 http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo38_1.html)

 作業者が何らかの異常を感知した時に、直ちに機械の運転を停止させる回路。

機械の運転中に労働災害が発生しかねない不測の事態が起きたときや、機械に異常が発生したとき、作業中にトラブルが発生したときなどに作動させる。